【Webアナリスト④】集客に関する指標の用語や計算式のまとめ
こんにちは。ソリューション開発部 情報発信分科会の飯出(いいで)です。
今回は「【Webアナリスト③】Webサイトへ集客を行う方法」で紹介した内容に関連する指標の用語や計算式について、効果別にまとめました。Webアナリスト検定でも必ず出題されるので、すべて覚えてしまいましょう。
前回の記事はこちら。
インプレッション効果で見る広告効果指標
インプレッション数(Imp: impresson)
広告表示回数(露出回数)のことを言います。ページビューも表示された回数のことを言いますが、インプレッション数は広告を表示した回数のことを言います。
リーチ(Reach)
広告の到達率です。一定の母数に対して広告を見た人の割合を言います。バナー広告の効果を計る際に用いる指標です。
フリークエンシー(Frequency)
1ユーザーに対して広告が何度表示(露出)されたか、その回数のことを言います。
インプレッション単価(CPI: Cost Per Impression)
バナー広告などのディスプレイ広告にて、インプレッションによって支払いを発生させる場合の単価です。
インプレッション単価(CPM: Cost Per Mille)
こちらは、1,000インプレッションあたりの広告単価です。
トラフィック効果で見る広告効果指標
クリック数(Click)
広告が実際にクリックされた数です。クリック数 = サイト訪問数と考えることができます。
クリック率(CTR: Click Through Rate)
広告が表示された回数のうち、広告がクリックされた回数の割合です。クリック率が高いほどサイトへのトラフィック効果が高くなり、多くの訪問者を獲得することになります。
クリック単価(CPC: Cost Per Click)
クリックあたりのコストです。広告に使用したコストをクリック数で割り、サイト訪問者獲得単価と考えます。
レスポンス効果で見る広告効果指標
コンバージョン数(CV: Conversion)
購入数、申込数など、Webサイト上にて最終的に得られた成果の件数です。
コンバージョンの定義について
「コンバージョン = 商品の購入」と認識されることが多いようですが、問い合わせや資料請求など利益が発生するアクションでなくとも、ユーザーがこちらの定めた最終的なゴールに至れば、コンバージョンです。つまり、業界やサービス、Webサイトの特性、ユーザーの状況によって、コンバージョンの定義は変わります。
コンバージョンを定義する場合は、
- ハードルの高さと利益創出のバランスを考える
- コンバージョンの定義は一つでなくてもよい
を考えることが重要です。
アクションへのハードルへの高さと利益創出のバランスを考えてコンバージョンを定義しましょう。正しくコンバージョンを定義できないと、広告費用対効果の改善などにおいて、間違った判断を下してしまう可能性があります。
コンバージョン率 = 成約率(CVR: Conversion Rate)
コンバージョン数を広告のクリック数で割ったものです。サイトへの訪問数に対する、成約した回数の割合と考えます。
コンバージョン率の分母ですが、広告効果の測定指標という観点で見る場合において、クリック数となります。例えば、Webサイト全体でのコンバージョン率を確認したい場合は、「訪問数(セッション数)」を分母として用います。
顧客獲得単価(CPA: Cost Per Acquisition)
1顧客を獲得するために掛かったコストのことです。
注文顧客単価(CPO: Cost Per Order)
1件の注文を獲得するために掛かったコストのことです。
広告費用対効果の考え方
投資収益率(ROI: Return On Investment)
企業が広告などに投下したコストに対して、得られる利益(効果)の割合を指します。簡単に言うと利益への貢献度を示すものです。
※ 利益 = コンバージョン数 × 平均利益単価
広告費用対効果(ROAS: Return On Advertising Spend)
キャンペーン期間における広告費用に対して得られた売上金額を意味し、売上額を出稿した広告費用で割ることで算出します。広告出稿によってどのくらい売上が上がったのかを示す指標であり、ROASが100%未満の場合は、その広告キャンペーンに掛けた広告費用は、売上より低かったことを意味します。
おわりに…
冒頭でも述べましたが、このような指標の用語や計算式について、Webアナリスト検定でも必ず出題されるので、すべて覚えてしまいましょう。
今後も引き続き、Webアナリスト関連の記事を書いていきたいと思います。
次回の記事はこちら。