

【無料で】AZ-900: Microsoft Azure Fundamentalsを取得しよう
こんにちは、ソリューション開発部の瀧口です。
今回は、Microsoftが提供している無料のオンライントレーニングを受講して、無料で AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals を取得しちゃおう、ということで、実際にトレーニングを受講した感想やおすすめの受験対策などまとめてみたいと思います。
AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals とは
はじめに、AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals とは何ぞやというところからご説明しますと、Microsoftが提供するAzureというクラウドサービスの基礎知識を持っていることを示す認定です。Microsoftのサイトでは下記のように記載されています。
この試験の受験者は、クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azure でどのように提供されるかを理解している必要があります。この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの方や、Azure の初心者の方を対象としています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900
AWSで言うところのAWS認定 クラウドプラクティショナーに相当するものですね。
試験の概要ページに記載のある通り、通常は受験料として12,500円かかるのですが、、、
この受験料が無料になるだけでなく、Azure基礎についてのトレーニングまで無料で受けられてしまうという、素敵なイベントがこちら!!
こちらの「Microsoft Azure Virtual Training Days」にある「Fundamentals: Azure の基礎」を2日間受講することで、AZ-900を無料で受験できるバウチャーが付与されます。記事執筆時点で2020年12月14日~15日までのコースが公開されていますので、ご興味のある方はぜひ申し込んでみてください!(2021年1月29日追記:現在は2月25日~26日までのコースが公開されています。最新の開催予定は上記サイトを是非チェックしてみてくださいね!)
以下では、私が実際にトレーニングを受講した感想やおすすめの受験対策などをまとめていきたいと思います。
トレーニングの内容
トレーニングの内容は、クラウドサービスとは?から始まり、Azureサービスの概要、主要サービスの紹介、セキュリティとコンプライアンス、運用コストやサポートに至るまで、広い範囲がカバーされていて、Azureの基礎を短時間で知りたかった私にとって、本当にぴったりの内容でした。
クラウドの提供モデル(IaaS、PaaS、SaaS)、コストの違い(CapEx、OpEx)といったAzureに限らないクラウドサービスの基礎を知ることができるので、これまでクラウドサービスを聞いたことはあっても実際に使ったことがない方にもお勧めです。
ただし、トレーニングを受けただけでAZ-900に合格できるか、というと正直難しいと感じました。後ほど述べますが、実際の試験で出題される問題には、あるサービスのSLA(Service Level Agreement)は何パーセントか、といった知識問題も出題されるためです。トレーニングでAzureの外観をつかみ、別途試験対策の学習を進めるとよいでしょう。
講義自体は事前録画したものを配信する形でしたが、講義中いつでもチャットで質問できるようになっていて、私が受講した回では実際に有用なQ&Aが行われていました。また、トレーナーはMicrosoft社員の方であり、無料とは思えないほど分かりやすい講義でした。
おすすめの受験対策
トレーニングの内容でも触れましたが、トレーニングを受けただけでAZ-900を受験するのは正直難しいと感じます。私の場合は、トレーニングの受講後に、Microsoft Learnで学習を進めました。
Microsoft Learnには、Microsoftが提供する様々な学習用コンテンツがあり、自分に合ったラーニングパスに沿って学習を進められるようになっています。さらに、学習用のAzureサブスクリプションが使えるようになっていて、ドキュメントを読んで頭で覚えるだけでなく、実際にAzureサービスを動かして学べるので非常に捗ります。
私は今回、AZ-900向けに用意されたラーニングパスに沿う形で、下記4つのモジュールを学習しました。
- Azure の基礎 第 1 部:Azure の主要概念に関する説明
- Azure の基礎 第 2 部:Azure の主要サービスに関する説明
- Azure の基礎 第 4 部:一般的なセキュリティ機能およびネットワーク セキュリティ機能に関する説明
- Azure の基礎 第 6 部:Azure Cost Management およびサービス レベル アグリーメントに関する説明
Azure Virtual Training Daysのトレーニングはこれらのモジュールがカバーされるようになっていて、学習中にまったく知らないサービスが登場するようなこともなく、「あ、これトレーニングでやったところだ・・!」と某通信講座の漫画のようにスムーズに学習を進められました。
試験の前日に3~4時間ほどかけて上に挙げたモジュールをすべて終了することで、自信を持って受験に臨むことができ、無事合格できました!
試験の内容
試験でどのような問題がどの割合で出題されるかは、サイトに記載されています。
- クラウドの概念について説明する (15-20%)
- Azure のコアサービスについて説明する (30-35%)
- セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信頼について説明する(25-30%)
- Azure の価格サービス レベル アグリーメントとライフサイクルについて説明する(20-25%)
割合でいくとAzureのコアサービスの比率が多少高め、というところでしょうか。実際の試験でも、各サービスがどんな特徴があるのかを把握していないと答えられない問題(Azure FunctionsとApp Serviceのどちらを指しているか答えさせる等)、ネットワーク周り(Firewall、DDoSプロテクション、ネットワークセキュリティグループの違い)、リソースグループに関する問題は多く出た印象があります。
私が受験した回では、Azure Active Directory (AAD) について細かい知識を問われる問題が複数出題されました。これらはMicrosoft Learnのテキストからリンクされた各サービスの詳細ページまで見に行かないと得られない情報なので、時間があればそれらも見ておくとより安心かもしれません。
まとめ
Microsoft Virtual Training Daysは、Microsoftが提供する高品質なトレーニングを受講でき、認定資格が無料で取得できる貴重な機会だと思います。皆様もぜひこの機会に、Azureの基礎知識を学び、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
追記
誤解の無いように念のため記載しておきますと、アークシステムでは研修受講など、業務上必要なものは経費で受けられますのでご安心ください・・・!!!