

【Webアナリスト①】Webアナリストのお仕事
こんにちは。ソリューション開発部 情報発信分科会の飯出(いいで)です。
先日、【受けてみた】JWA公認 Webアナリスト検定 にて Webアナリスト検定 の概要について簡単な記事を書きましたが、Webアナリストの業務に興味のある人や私も Webアナリスト検定 を受けてみたい!という人向けに、私が勉強したことをベースに解説してみたいと思います。また、情報発信分科会の中でもこの記事を用いてスキルアップしようと思っています。
前回の記事はこちら。
Webアナリストって?
そもそもWebアナリストって何でしょうか。Webに関係する仕事といえば、私たちエンジニアの多くがHTMLやJavaScript、CSSなどのコーディングやページの見栄えを良く仕上げるデザイナーの仕事を思い浮かべると思います。
しかし、いかに格好いいデザインや優れた仕組みが実装されたWebサイトを構築したとしても、そのWebサイトが事業に貢献していないと無駄になってしまいます。そこでWeb戦略が必要となってくるわけですが、Webサイトがその役割を発揮しているか等の状況を理解し、課題発見をおこなう役割を担う人が必要です。
SNSによって商品を友人から薦められたリ、検索によって消費者が目的の情報を取りにいったりと消費者行動やマーケティング環境が複雑になった今、自社やお客様のWeb戦略を成功させるための交通整理をすることが必要となります。
というわけで、Webアナリストの定義を簡単にまとめると、
Web戦略の意思決定や課題を解決に導くことを目的として、
データを収集・分析し、現状把握・課題発見をおこなう
プロフェッショナル
になります。
求められること、4つの実務
Webアナリストに求められることは何でしょうか。上にも書きましたが、Webサイトがその役割を発揮しているか等の状況を理解し、課題発見をおこなう役割が求められます。把握した現状や課題は何らかの手段で報告・共有が必要です。つまり、ビジネスの意思決定や課題解決に繋がる橋渡し役、Webサイトのカイゼンによって事業に成果がもたらされるように支援していく役割も求められます。
では、Webアナリストは実務としてどのようなことをすれば良いのでしょうか?基本的な業務は4つです。
データ収集
Web解析データ、広告配信データなどを収集する。
情報の分析
数量・比率・時系列での比較と分析を行う。
改善施策の立案
結果と要因から課題を明確にして、改善策を立てる。
レポート・報告
問題解決に向けた、ファシリテーションをおこなう。
必要なスキル
次に、Webアナリストに必要なスキルです。Webサイトのアクセスログを中心にデータ分析をすることはあくまでも手段に過ぎません。改善策を導き出して成果に繋げていくには、3つのスキルが必要です。
- 全体像を把握する力
- データ分析力
- PDCAサイクルを回す力
ひとつずつ、説明します。
全体像を把握する力
全体像とは、Webサイト全体のことだけを指すのではありません。Webサイトを取り巻くマーケティング環境も含めて考えていきましょう。デジタルマーケティングの前提知識を踏まえたうえで、俯瞰しながらWebサイトのカイゼンを進めないと方向性を間違ってしまうこともあることに注意しましょう。
データ分析力
アクセス解析ツールなどから収集したデータをもとに現状を把握し、Webサイトの成果目標を達成するための課題を見つけて、改善施策に繋げていきましょう。単にデータを分析するだけではなく、事業の成果に結びつけることを意識しながら分析することが重要です。


PDCAサイクルを回す力
Webサイトは作ったら終わり。ではありません。計画を立て、仮説検証を繰り返して少しずつ成果に繋げていくことが必要です。Webサイトは、開発後の運用こそが重要視する点なのです。ムリ・ムダ・ムラを排除しつつ、小さなカイゼンを山のように積み上げていきましょう。そのためには、PDCAサイクルを回す力が必要となります。


いかがでしたでしょうか。Webサイトの構築には実装担当などさまざまなポジションで係わることがあると思われます。今回はWebアナリスト視点で書きましたが、Webサイト構築を手掛ける際に自分のポジションだけを意識するのではなく俯瞰して見てみることも大事なことだと思いますので、このような視点も入れてみてはどうでしょうか。
Webアナリストを目指したい人だけではなく、Webサイトの構築に係わる人すべてが頭の片隅にこのような考え方を持っていることで、より良いWebサイト構築ができるのではないかなと思っています。
今後も引き続き、Webアナリスト関連の記事を書いていきたいと思います。
次回の記事はこちら。