

【前編】ゆるさと深さを両立!社内ナレッジ共有イベントレポート
こんにちは、ソリューション開発部の筒です。
先日、社内で定期開催している勉強会「セキュリティキャンプ」の番外編として、「ナレッジ共有」をテーマにしたイベントを開きました。
飲み物や軽食を片手にしたカジュアルな雰囲気で、明日から現場で使える工夫や実例が多数飛び出す有意義な時間となりました。
この記事では、当日の実際の議論内容や得られた学びを紹介します!
■前編(この記事):イベント背景や仕組み設計について
■後編:実際の社内事例紹介
後編は近日公開予定です。
導入:今回のイベントについて
今回のイベントは、「普段はセキュリティの勉強会だけど、今日は特別ゲストと一緒にナレッジ共有の話をする会」として開催されました。
セキュリティそのものの講義は今回はやらずに、「知識って、どうやったら回るの?」を皆さんで考えてみる会です。
今回の案内人は、ソリューション開発部部長であり、部内の情報共有プロジェクトにも関わる青山さん。
情報共有プロジェクトでは、
・SECIモデルを軸としたナレッジ循環の仕組みづくり
・プロジェクトを横断して知識共有していくための施策検討
などが継続して行われています。
ただし、このプロジェクトの活動は部署の中に限るものになりがちでした。
そこで、さまざまな部署の社員が参加する勉強会の場を借りて、
青山さんからはプロジェクトで得た知見を共有し、参加者からは他の部署でどんな工夫をしているかを持ち寄ってもらうWIN-WINの場として今回のイベントが開催されました。
※情報共有プロジェクトの取り組みの詳細はこちら!
イベント当日。本社に20名以上の社員が集合して、勉強会が始まりました。
青山さんはさすがのトーク力で、冒頭から主役は参加者という空気をつくります。
青山さん:
「はい、今日の僕はゲスト。ゲストです。わかってますか? ゲストって——僕が楽しませてもらう会です」
「みなさん、僕を楽しませてください(笑)」(参加者の笑い)
青山さん:
「今日は講義というより、みなさんが相互にやりとりして、スキルの底上げや新しい知識につなげられる会にしたいです」
「教える/教わる」の縦構図ではないという宣言で、会場の温度が一段上がった感じがしました。
イベント設計の仕掛け:フィッシュボール×Miro
今回のイベントで使われた仕掛けは大きく2つ。イベント内で知識を循環させるための仕組みが設計されていました。
仕掛け① フィッシュボール形式
1つ目に採用されたのが、「フィッシュボール形式」という議論スタイルです。
青山さん:
「ここ(中央テーブル)に座る人がまずいます。4〜5人くらいかな。最初は固定の人に入ってもらって、そこだけで会話します」
「それ以外の人は外側で聞きながら、話したくなったら中心まで来て話してください。話すメンバーの入れ替え制です」参加者:
「外側はしゃべらなくてもいいんですか?」青山さん:
「そうですね。外の人は気楽に。飲食メインでもいいです」
「でも『しゃべりたい』って思ったら、指名じゃなくて、自発的に入ってきてください」


「しゃべらなきゃ…」の圧が下がりつつ、入りたい人は入れるバランスの取れたスタイルでした。
仕掛け② 付箋1枚ルール
さらに、参加者が自発的に動けるようにすべくこんな工夫も取り入れていました。
青山さん:
「今日はこちらを使います。Miroです。皆さん使ったことありますか?」
「今日の目標として必ず1人1枚は付箋を貼ってほしいですね」
オンラインのホワイトボードアプリ。
画面上のホワイトボードに自由に付箋を貼って共有することができる。みんなで同時に編集可能。
公式サイトはこちら:https://miro.com/ja/


参加者それぞれが持っているナレッジ共有の事例を引き出しやすくしたり、今日の内容を記録として残したりするきっかけとして、「付箋1枚ルール」が設計されていました。
青山さん:
「Miro上に直接貼れる方は貼ってもらいたいし、PCがない場合は紙に書いてそのあたりに立ってる人に渡してくれれば貼られます」(自分のPCでMiroを開いている「付箋代理貼り担当」の人に視線が集まる)
青山さん:
「紙を渡しただけのはずなのに、なぜかMiro上に貼られているという不思議なシステムを今日は構築してあります(笑)」
Miroに初めて触る人も多かったため、操作ミスが起きてしまうシーンもありましたが、
そのワチャワチャした混乱がイベントの空気を柔らかくしていました。
本日のメインワード:SECIモデルのざっくり説明
今回の共通フレームとして紹介されたのが、SECIモデル。
難しそうに聞こえますが、青山さんの説明は専門用語から入らず現場の言葉から入るのが特徴でした。
青山さん:
「知識って、なんとなく回ってるんですよね。ぐるぐると」
「で、知識は2つに分類できます。暗黙知と形式知というやつです」参加者:
「暗黙知と形式知って、要するに何が違うんです?」青山さん:
「暗黙知は『個人の頭の中の知識』。自分のメモもそうですね。他の人に読ませてもわからないってなるのは暗黙知」
「形式知は『他の人が理解できる形の知識』。判断基準は他人がその知識を知って再現できるかどうか、ですね」
そして、SECIモデルの循環を現場の言葉で説明します。


青山さん:
「共同化は、雑談とかOJT。暗黙知が暗黙知のまま伝わります」
「表出化は、勉強会とかドキュメント化。暗黙知が形式知になる」
「連結化は、形式知が形式知のまま、他の知識と合体します」
「内面は、形式知を使って個人の暗黙知として身につけるところ。使った人の暗黙知が増えていきます」
そして、印象的だった発言がこちら。
青山さん:
「これ、図としては順番に回っていくんですけど、必ずしも全部を通る必要はないと思ってます」
「どこかがスキップされることもある。現場はもっとショートカットしてるんじゃないかなー」
理論を教えるというより、整理の道具として「借りる」柔らかい姿勢が後半の事例トークに効いていました。
前編のまとめ
ここまで見てきたように、このイベント全体でもナレッジ共有を進めるための仕組みが複数用意されていました。
・冒頭の教える/教えてもらう構造ではない宣言
・自発性を引き出すフィッシュボール形式
・付箋1枚ルールで全員参加を実現
・SECIモデルを現場の言葉で説明し、整理ツールとして使用
後編では「実際に出た社内事例」をSECIモデルに沿って紹介します!
・質問しやすい環境のための、新人さんを囲む会
・技術的な質問に有識者が答える、社内知恵袋
・運用でのヒヤリハットをまとめるスプレッドシート
…など、現場ならではの取り組みが多数登場しました。
後編をお楽しみに!















