

Enterprise Architect入門セミナーに参加しました!
こんにちは! ソリューション開発部の油井と申します。
弊社中川が Enterprise Architectに関する記事 を書いておりましたが、先日、スパークスシステムズ ジャパン様から講師の方をお招きして社内で催したEA入門セミナーに参加してまいりました。今回はそのセミナーの内容と、Enterprise Architect(以下EA)初心者の目線から参加した感想をお話させていただきたいと思います。
便利そう!でも機能が多くて近寄りがたい…!
初めてEAを触った時の私の感想です。
アプリケーションによくある、重いデータを読み込ませるとすぐ固まるとか、いつの間にか一部の情報が削除されてしまっている、ということは全くと言っていいほどありません。
が、何を隠そう、私はつい最近までモデリングツールというのを使ったことがなかったのです…!


アークシステムに入社する以前は、ずっと毛色の違うプロジェクトに携わっていました。
そのプロジェクトもオブジェクト指向を採用していたのですが、コード至上主義を掲げていたため資料というものがありませんでした。そのため、お客様やメンバーとUMLを使って話をしなければならない時は、必要な情報を切り出してExcelで作成していました。
そんな私でしたので、アークシステムに入社して初めてUMLモデリングツール…もといEAに触れた時は「なにこれすごい!」と文明開化の足音を聴きました。しかしその反面で、「機能が充実しすぎててどう活用すればいいかわからない…!」という状態でした。
そんな状態の時、社内で入門セミナーが開催される運びとなったため、ここぞとばかりに参加させていただきました。
まずはよく使う機能からはじめよう!
さて、参加したセミナーについてですが、「入門セミナー」ということで下記のような進め方で、EAの基本を学びました。
- EAの操作・主な機能をスライドで紹介
- 講師の方が実際にPCで操作するデモンストレーション
- デモンストレーションを見つつ参加者も操作、演習問題に取り組む(下の画像は取り組んだ演習の一つです)


また、演習問題に取り組むことを踏まえ、今回のセミナーでは特によく使われる機能として、ユースケース図、クラス図、シーケンス図の資料の作成方法をご説明いただきました。モデリングツール初心者のため、他のツールがどのような特色を持っているのかわからないのですが、個人的に特に便利だなぁと感じた機能を2つほど紹介したいと思います。
作成したオブジェクトを別のUMLの図で使える!
セミナーの中で、ユースケース図、クラス図、シーケンス図について実際に資料作成を行ったと前述いたしましたが、この資料を作成する際、講師の方から「先ほどクラス図で作成したクラスをシーケンス図の画面にドラッグ&ドロップしてみてください」とのお言葉が。頭に「?」を浮かべながらやってみると、先程作ったクラスがライフラインとして表示されたのです!更に、追加したクラスにメッセージの矢印を伸ばすと、そのクラスに定義したメソッドを呼び出せるのです。
Excelでせこせこ資料を作っていた自分にとって、本当に「なにこれすごい…!」と感動していました。


修正した情報が参照しているところにも自動で反映される…だと…
これが一番驚いた、というより「ありがとうございます、助かります…!」と感じた機能なのですが、前述した「クラス図がシーケンス図作成の際に利用できた」お話に関することとして、参照しているクラスの情報を書き換えるとシーケンス図にも反映されるという代物!
※ クラス図、シーケンス図に限らず、EAでは、オブジェクトを参照している場合、その参照先の情報も更新してくれます。
設計であれこれと検討している時、はたまたお客様やメンバーからレビューをいただいたあと、資料を修正するわけですが、つい一部だけ資料の修正を忘れてしまうことってありますよね。
Excel民の私は図やら文字列やら画像やら…と詰め込んでしまったがため、見逃してしまうことがありました。ですが、この機能のおかげで、オブジェクトの追加も簡単なことも相まって、修正の時間は短くなりますし、漏れもなくなるというお得さを感じました。
EAを使いこなしたい!
今回のセミナーは、「入門セミナー」ということで初めて使う人向けでした。
そのため、EAでよく使われる機能や基本操作を学ぶ趣旨でしたが、普段触っているときには気づかなかった便利機能やその機能を簡単に呼び出せるショートカットキー (技術者の皆様には欠かせない存在ですよね!)についてのお話もあり、とても有意義でした。
また、演習問題も、そのUML図に関するEAの機能を盛り込んだものが複数用意されていて、手を動かしつつ確認できてとても良かったです。
まだまだ操作はたどたどしいものですが、慣れてきたら一段上のEA活用セミナーなどほかの参加してみたいと思います。