

de:code 2016 レポート ~マイクロソフト最新テクノロジと魅力あふれる未来像~
こんにちは、ソリューション開発部の中川です。
2016年5月24~25日に開催されたマイクロソフト株式会社の開発者向けイベント「de:code 2016」に参加してきました。
その中で写真撮影OKのセッションがあったのでご紹介しようと思います。
マイクロソフト最新テクノロジと魅力あふれる未来像
セッションの内容は、
とのこと。様々な事例が紹介されました。
ロボティクス
ロボティクス分野ではDMMのPalmi(パルミー)と、弊社にも勤めているPepper(ペッパー)が紹介されました。


Palmiを使ったデモでは、
- 受付時に飲み物の注文を聞く
- 注文内容をOffice365上のExcelファイルに更新する
というデモが面白かったです。
IoTデバイス ⇒ Azure ⇒ Office365と連携する仕組みはいろいろな応用が想像できます。


Pepperもいたのですが、毎日見ていて新鮮味がなかったせいか、デモの記憶がなく。。。
自動車


テスラの自動車(恐らくモデルS)をMicrosoftのウェアラブル端末「Microsoft Band2」から操作するデモ。
鍵を開けたり、クラクション鳴らしたり、ライトを付けたり消したり。
まあこれだけだと特に「未来的!」という感じはしないのですが、Microsoftプラットフォームの技術から自動車とつながったアプリを作れるというわけですね。テスラを買えば実際に使える自動車アプリを作れる。と考えると確かに未来感出てきます。
ちなみにこのテスラはたったの1千万円~です!
鉄道




続いては鉄道模型Nゲージ on Microsoft Azure、デモです。
Nゲージの鉄道模型に設置したセンサーから各種情報をAzureに連携し、その情報を取得して手元のタブレット上に電車の走行位置を表示していました。表示だけでなく、速度や前進後進の切り替えなどの操作も可能でした。
鉄道模型とタブレットはすぐそばにありますが、実際はインターネット~Azure経由で繋がっています。にもかかわらずタイムラグをほとんど感じないほどのレスポンスで表示・操作できていたのに感心しました。
船舶
船舶関連では、Azure Machine Learning を活用した船舶衝突予測システムが紹介されていました。
どういうシステムかというと、まずはAIS(Automatic Identification System)から大量の船舶の航行状況を蓄積、機械学習で分析し、船舶の未来の航路を予測する。その予測した未来の航路から、衝突の危険性を判断して警告する、というシステムです。
AISは公開された情報なのでこちらから誰でも見ることができます。
画像はAISから収集した船舶の航路情報をPower BIでビジュアル化したものです。画像ではわかりませんが、船舶を示す光の点が移動していくアニメーション表示となっています。東京湾の色が赤くなっているのは、船舶の密度が高いことを表しています。
機械学習というよりも、Power BIの表現力に感動してしまいました。
まとめ
そのほかにも「AI女子高生りんな」(なぜか写真を取り忘れてしまった)やドローン(飛ばなかったが)など、IoT・Machine Learning・AIといったトレンドに沿ったデモを見ることができました。
正直なところ、どのデモも「今まで見たことがない!」という新鮮さに溢れたものではありませんでした。しかしながら強く印象に残ったのは、これらのデモに相当するものを実現しようと思ったとき、実はそれほどハードルが高くない、という事実です。
数年前には実際に始めようにも難しかったものが、今ではすぐに始められる環境が手に入るようになったんだな。ということが実感できた素晴らしいセッションでした。