開発したPepperアプリが実戦デビューしました!

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ソリューション開発部 Pepper分科会 青山 です。

プレスリリースでも発表させていただきましたが、ジェイアイ傷害火災保険株式会社(以下、ジェイアイと呼ばせていただきます) 様の 海外旅行保険「t@biho」 担当の皆さまと共同で検討させていただいたPepperアプリをインストールしたPepperが、t@bihoを取り扱っている保険代理店に試験配備されました!

共同検討に至った経緯などはプレスリリースを参照下さい。Pepper分科会では今回のロボアプリの企画・開発の役割で協力しています。この記事では開発したPepperアプリの概要をご紹介します。

こんな感じでお仕事してます

試験配備されたPepperは旅行代理店の店頭で、海外旅行保険や海外旅行に関する情報を、4つのコンテンツで紹介しています。

旅行代理店に配備したPepperの画面

フローチャートアンケート (留学コンシェルジュ)

いくつかの2択の質問に答えていくと、オススメの海外旅行保険プラン、その概算保険料と補償内容などをPepperが教えてくれます。

シンプルアンケート (カンタン見積り)

4つの質問に答えると、海外旅行保険の特定プランでの概算保険料をPepperが教えてくれます。

紙芝居 (トラブルニュース)

海外でよくあるトラブル事例について、紙芝居形式でPepperが教えてくれます。

FAQ (t@biho FAQ)

カテゴリーを選んで行ったり、キーワードを選んでいくことで、海外旅行保険に関するよくある質問とその答えを探して、その内容をPepperが教えてくれます。

Pepperの役割は?

注目を集める

空間にPepperがいることによって、Pepperに慣れていない方が目を向けてもらえることが多いです。そこで今回のロボアプリでは、周りの人間の存在や視線を検知し、状況に応じて「ひとりぼっち動作」「こっち向いて動作」「おしゃべり動作」の3つの動作を切り替えて、Pepperへの視線を集めます。


情報をプッシュ型で提供する

Pepperはタブレットを利用して視覚的に情報を発信することもできるので、情報をプッシュ型で提供することが得意です。Pepperが喋りながらタブレットと連動して視覚的にも情報を提供しています。


情報を集める

Pepperでお客さまから複雑な情報を入手することは現状難しいです。そこで利用者が持っているスマホを利用し、QRコードでt@bihoスマホサイトと連動することで、実際の保険申込などはスマホで行ってもらうようにしています。また、Pepperへの情報インプットは選択肢を少なくして、タブレットや口頭での回答も簡単に行えるようにしています。

また、今後はPepperのカメラを利用して、氏名や住所などの複雑な情報入力の省力化にも取り組む予定です。

裏側にもいろいろ機能があります

コンテンツとPepperの連動

前述のコンテンツはHTMLで提供しています。コンテンツとPepperを連動させるために Qi Messaging Javascript をラッピングしたJavascriptライブラリを準備しました。

例えば、コンテンツの表示と同期してPepperに喋らせて喋り終わったら次のコンテンツに移ることや、利用者のYes/Noでの回答を待って回答次第でコンテンツを変えることなど、がこのライブラリを利用して行えます。

コンテンツ配信

コンテンツは、クラウド上のストレージを利用していつでも配信できます。HTMLコンテンツだけでなく、Pepperの人物検知時の喋る内容も配信可能です。

今回の試験配備では、Azure Storage を利用しています。

利用ログ収集

ロボアプリで出力しているログや、HTMLコンテンツ内のJavaScriptのログだけではなく、Pepperのセンサーで収集した情報などもクラウドに送信しています。

例えば、コンテンツの選択結果だけでなく、選択した利用者の年齢・性別・感情・服の色などをセンサーから判断・推測して、クラウドに送信しています。

今回の試験配備では、今後の本格配備も見据えて、Azure Event Hubs でログを収集し、Azure Storage に格納しています。

これから

今後も、ジェイアイの皆さまとの共同検討は継続させていただくことになっています。試験配備で蓄積されたログの分析やログ活用方法の検討と、本格配備に向けた課題への対応を進めていきます。本格配備では Pepper for Biz を利用したロボアプリ配信や遠隔でのPepperの稼働状況管理など、複数台運用への準備なども必要になってきます。

また、今回の共同検討の仕組みを活用して、アークシステムとしてPepper活用のためのサービスを提供できないかも検討していきます。コンテンツをサービスを利用される方が準備できるようにし、コンテンツを準備すれば簡単にPepper活用しつつ利用ログ収集ができる仕組みを準備する予定です。

上記サービスやPepperを活用したソリューションに興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にホームページからお問い合わせ下さい。

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