

“分科会”やってます ~組織のカイゼン活動~
ソリューション開発部 の 青山 です。今回は “分科会” という部の活動についてご紹介します。
日々のプロジェクトに追われて…
ソリューション開発部では “プロジェクト” の単位で普段の業務を行っています。プロジェクトも様々な種類があり、
- 新規開発 / 保守開発 / アプリ運用 / いろいろごちゃまぜ
- スクラム / ウォーターフォール / ハイブリッド
と様々です。ただ、どのプロジェクトでもマネージャーを中心に “カイゼン活動” は実施されており、日々プロジェクトを担当するチームは成長しております。
ただ、プロジェクトは有期的なものです。なのでいつかはチームは解散してしまいます。(次のプロジェクトにチームごとスライドすることもありますが)
これが意外とむず痒く、”プロジェクト” としての成長が “個人” に細分化されてしまい、また新しく発足する “プロジェクト” を育てなきゃいけなくなるのが長年のジレンマでした。もちろん “個人” も成長しているので、プロジェクトの成長スピードは速くなるんですが…。
そうだ! 分科会だ!!
そこで、”プロジェクト” の単位を気にせずに活動する “分科会” という単位での活動を開始しました。分科会で、プロジェクトだけでなく部としての “カイゼン活動” を行うようにしたわけです。
分科会のざっくりとしたルールは以下の感じでやっています。
- 部員の誰でもリーダーになって分科会を設立できる
- 部員は必ずどこかの分科会に所属する
- 分科会活動は標準勤務時間の最大+10%までで行う
- 定期的に部の全体会議で活動状況を共有する
はい。“言い出しっぺの法則” となっております。「あれやりたいこれやりたい」と口だけではなく実際にやってもらうところもポイントです。
これまでの分科会活動
公式には2014年から…非公式にはその前から分科会活動が行われているのですが、これまでの分科会活動の中からいくつかの活動をご紹介します。
若手採用教育
第二新卒や若手の方々を対象とした中途採用活動を、
- 自分たちが一緒に働きたいと思う人を、自分たちで面談・面接をして、部の状況を現場目線でお伝えした上で入社してもらおう
- せっかく入社してもらえるのであれば入社後にステップアップしてもらえるように教育メニューを整えよう
ということで分科会として取り組んでいます。
元々、アークシステムでは社員全員が積極的に面談・面接に参加する採用活動をしています。
新卒の方々を対象とした採用活動では人事担当部門がその活動の取り仕切りを行ってくれるのですが、キャリア…特に第二新卒や若手の方々を対象とした採用活動や入社後教育の整備についてはこの分科会を中心に進めています。
既に採用活動については手順やマニュアルを準備し、分科会以外の部員も協力しながら進められています。
教育メニューについても、入社後の初期メニューについては整備できてました。ステップアップのメニューについても、アークシステム全体で準備されている教育メニューを組み合わせつつ、ソリューション開発部独自の教育メニューを整備していこうとしているところです。
アークシステムの中途採用に関する情報は 公式ホームページ を参照ください。
情報発信
この “そるでぶろぐ” の運営や、 事例などを紹介するための “リーフレット” の作成支援を行っています。
公式ホームページでの事例紹介や、他社媒体での情報発信なども行っているのですが、
- もう少しライトに情報発信できる場を作って、気軽に情報発信していく
- 主催・共催したイベントなどでお会いした方へ、お話するのが短時間になってしまっても後から我々のことを知ってもらう
ことを目標に活動しています。
AWS 認定SA になろう
クラウドファーストな開発スタイルの必要性を感じているメンバーが集って、
- AWS 認定ソリューションアーキテクト になるための勉強会を開催
- さらには AWS パートナーネットワーク(コンサルティングパートナー) でのパフォーマンスティアをステップアップしていくための活動
をしています。パートナーネットワークの中でのステップアップは、勉強をするだけでは要件を満たせないので、AWSの利用事例を増やしていくようなプロジェクトへの働きかけも行っています。
Pepper
部の事業計画内での研究対象として購入した Pepper ですが、そちらをソリューションとして有効活用していく方法を考えるための研究活動を分科会で行っています。
同じくPepperやロボット活用に興味を持っている他社の方々とも連携して、
- ビジネスの中にPepperをどう活用していくか
- 活用する上での問題点をどう解決していくか
を検討しています。
見積
赤字プロジェクト…部や会社の損益に多大なダメージを与え、さらにはプロジェクト継続ができなくなりお客様にも多大な迷惑をかけてしまう、避けなくてはならない課題です。
ソリューション開発部でも大きな課題となっていたため、2012年から赤字プロジェクト撲滅を目指してまずは見積精度のカイゼンを目指して分科会活動を始めました。
既に検討結果の適用が進んでいて、プロジェクトのライフサイクル全体に”掟”としてルールが出来上がっています。残る未整備のルールも今年整備する目標としています。
ルール適用も徹底していて、2014年以降は 赤字プロジェクト撲滅 を継続できています。
分科会のこれから
公式な活動となってまだ2年とちょっとですが、プロジェクトを超えた”カイゼン活動”は着実に成果が出ています。また分科会があることで、プロジェクトからの相談先になったり、プロジェクトでのカイゼン活動のエスカレーション先にもなっています。
組織としての成長が止まらないように、作業時間的には+10%程度の分科会活動ですが、少しずつ、息長く続けて行こうと思います。
ブログでも、各分科会の活動状況を発信していき、組織としての成長を記録に残して行きたいと思います。