Zabbix認定スペシャリストのトレーニングコース(バージョン5.0対応)を受講してきました!
プラットフォーム技術部の斉藤 翔平です。
先日、Zabbix公式トレーニングの「Zabbix認定スペシャリストコース」を受講してきましたので、その内容と感想を紹介していきたいと思います。
概要
Zabbixでは公式トレーニングプログラムとしてZabbix認定資格の取得に対応した4レベルのコース(ユーザー/スペシャリスト/プロフェッショナル/エキスパート)と、Zabbix入門/Zabbix APIの計6コースが用意されています。
また扱われるZabbixバージョンはすべてのコース、2020年11月以降LTS最新のZabbix5.0に対応しています。
各コースの詳細などはこちらのZabbix公式トレーニングページをご覧ください。
今回はその中で、Zabbix認定トレーニングの2レベル目にあたる「Zabbix認定スペシャリストコース」を受講してきました。
内容は、3日間で「基本的なZabbixの環境構築・設定・運用を学び、小中規模の環境が扱えるようになること」を目標とした内容・難易度です。そして最終日の試験で合格点を取ると「Zabbix認定スペシャリスト証明書」がもらえ、晴れてZabbixスペシャリストとして認定されます。
またトレーニングに参加した特典としてこのZabbix Certified Specialist ポロシャツがもらえます!
身長173cm、普通体系でLサイズをもらいましたが、裾が少し長めで袖はちょうどいい感じでしたのでサイズの参考にしてください。
トレーニング
会場
会場はオンサイトで東京・新橋のZabbix Japan LLC本社にあるZabbix Japan セミナールームで行われました。コロナ対策として消毒液の準備や換気も十分されていて、受講者の席も一人分を開けた状態で行われていました。
進め方
講義はスライド総数284枚もあるテキストを中心に行われました。
進め方は講師の方がテキストのスライドや実機の画面をプロジェクターで写しながら説明を行い、受講者はテキストにメモを書き込みながら進めていくスタイルです。
各自PCが1台用意され、演習を交えながら理解を深めることができました。
また常時、質問を受け付けていて講義中に気になった点や実現場で出た疑問点などの質問にもしっかり応対してくれていました。
内容
内容は大まかに以下の通りでした。
- Zabbixの概要
- Zabbixサーバー・エージェントのインストール方法
- 監視設定 – ホスト、テンプレート、アイテム、トリガー
- 障害通知 – メディアタイプ、メディア、アクション、エスカレーション
- その他 – ユーザー、ユーザーグループ、メンテナンス、バックアップ
「Zabbixの概要」、「Zabbixサーバー・エージェントのインストール方法」は一般的なZabbixの概要やインストール方法です。
この講義のメインは「監視設定」で特にアイテムについては、すべてのアイテムタイプについて説明があり、この講義の半分程度はアイテムについての説明でした。
「障害通知」や「その他」は、メディア、アクション、エスカレーションに関する基本的な設定の説明です。
また「監視データ – ダッシュボード、マップのカスタイマイズ」などの運用に関する部分や、「ローレベルディスカバリ、エージェント自動登録」などの拡張的な機能については概要紹介レベルの内容でした。
試験
試験は最終日、講義最後の1時間で、Webテスト、全50問、選択式(複数選択あり)で行われました。
合格点は80%(40点)です。
試験の細かい内容はお伝えできませんが、以下のように感じました。
- 8割…Zabbix基本知識や講義内で説明がある基本問題
- 2割…「この条件式どうなるんだっけ?」や「これ説明なかったけど、どうなるんだっけ?」といった応用問題
私は業務でZabbix監視設定には多く触れていたこともあり、基本問題はわりとサクサク解けましたが、応用問題で少し悩んでしまい、結果42点と合格点ギリギリでした(汗)
(試験が終了すると問題の復習はできませんが点数だけ知ることができます。)
応用問題はひっかけ要素もあり少し難しいので、まずは基本問題で着実に点数を稼いだ方がいいと思います。
感想
こんな方にお勧め
まずこの講義を受けることでアイテム設定から通知までの一連の流れを習得できるので、拡張的な機能(ローレベルディスカバリーなど)を使用しない環境であれば構築できるようになると思います。
なので「Zabbix運用をしたい方」よりは「Zabbix環境の構築をしたい方」の入門としてお勧めだと思いました。
「ローレベルディスカバリーなどを活用して自動化していきたい!」といった方には少々物足りない内容になっていたと思います。(ローレベルディスカバリーなどは次のレベルの「Zabbix認定プロフェッショナルコース」で触れるようです。)
また講義にあたり必要なLinuxの知識は、「viエディタなどで設定ファイルをいじれる」や「サービス起動ができる」レベルがあれば問題ないと思います。
最後に
今までは独学や先輩から教えてもらったりして断片的に技術の修得を行ってきましたが、今回の講義で体系的に学べたので知らなかったことはもちろん、知っていたことについてもさらに理解が深まりました!
皆さんもぜひ「Zabbix認定スペシャリストコース」受講してみてください。
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