こんにちは、ソリューション開発部 認定スクラムマスターの本間(manhole)です。
この一週間で大小合わせて15回くらいのふりかえりをしています。
(スクラムにはスプリント毎のふりかえりが組み込まれていますが、改善活動の一環としてふりかえりの頻度や対象を試行錯誤しています。← またの機会に書いてみたいと思います。)

さて数ヶ月前になりますが、ARKメンバが参加している株式会社D2C様のスクラムチームが、本間が参加している株式会社アプレッソ様のスクラムチームを見学しました。(こちらの記事です。← 本間はアプレッソチーム側にいました。)

そして今回はターンを交代し、アプレッソ様のチームがD2C様のスクラムを見学することになりましたので、交流会とその後のことについてご紹介します。

(以下、敬称略とさせていただきます。)

交流会に望む

交流会に向けて、両チームに良い影響をもたらせるよう、個人的に次のようなことをアプレッソチームの目的にしていました。

  • 相手チームの良い点と、改良できそうな点を見つける。
  • 見つけた良い点と改良できそうな点を、フィードバックする。
  • 見学したことを自分たちの活動に活かせるよう、ふりかえる。

そして当日です。朝から夕方まで、スクラムイベントの幾つかを見学させていただきました。

  • ふりかえり (スプリントレトロスペクティブ)
  • 次スプリントのプランニング
  • (そして懇親会へ…)

これらのイベントは普段は日を分けて開催しているとのことですが、今回は多くのイベントを見学できるよう1日に調整していただきました。 また、交流会のために大人数が入れる会議室を用意していただきました。
「感謝っ・・・・!」「圧倒的感謝っ・・・・!」(元ネタ)

持ち運び可能なタスクボード

最初に目についたのが、タスクボードでした。
壁不足問題を改善するために「Smart Task Board」を購入したと聞いていたので、目にするのを楽しみにしていたのです。

屏風ふうに畳めて持ち運びしやすいという触れ込みの製品でして、実際に見学会の準備中に会議室へ担がれてきました。(見学者の視線が集まります)

軽く、立てかけなくても自立するなど、使い勝手が良さそうでした。(アプレッソチームの物欲が高まった瞬間です) 

Smart Task Board は使い勝手が良い。

アプレッソでの工夫が取り込まれてる!

そのタスクボードを見ると、レイアウトや付箋の使われ方に既視感があります。尋ねると、アプレッソでの取り組みを輸入したとのことです。(前回の記事からも、取り入れようという意気込みが伝わってきます。)

  • DONEのエリアが、日毎に分かれている。
    → アプレッソチームでは日々の進捗をトラッキングしやすくするために始めたのですが、ふりかえりの際にタイムラインとして活用されるという、予想外の発展を遂げています。
  • 計画したタスクと、予定外の追加タスク付箋を別の色にしている。
    → 追加タスク付箋があることは、計画漏れがあるということです。ふりかえりで役立っています。
  • タスクボードに、その日のできごとや感じたことなどの付箋が貼られている。
    → その付箋はKeepやProblemなどを示していて、ふりかえりのインプットとして使います。 ふりかえりになってから思い出すのでは、時間が掛かるのと、漏れが生じてしまうためです。

交流会を実施して良かったと感じました。ありがたいです。

チーム活動っていいですね

そして、終日に渡ってスクラムイベントを見学させて頂き、スクラムの中身は現場ごとに異なるのだな… と改めて実感しました。 そういった事情を考慮して見学できるといいですね。

D2Cチームは発注側/受注側の人間で構成されていて、ともすれば対立関係に向かう力学が働きがちですが、互いが『同じチーム』として『共通の課題』に取り組んでいる姿にグッときました。

イベントの合間や休憩時間には、互いのやり方やスクラムチームを取り巻く環境などについて、意見を交換しました。アプレッソチームが取り組んでいるモブプログラミングについて話題が及んだときに、D2Cチームがとても興味深そうにしていたのが印象に残りました。
(モブプログラミングについても、またの機会に書いてみようと思います。)

見学を終えて

さて、フィードバックし行動を変えるまでが交流会です!

そしてフィードバックを語り合う

交流会の後日、アプレッソチームでフィードバック出しをしました。
大きいホワイトボードに交流会当日のタイムラインを作成し、スクラムイベントごとに、良かったこと・取り入れたいこと/改善できそうなフィードバック/疑問点 などの気づきを付箋に書いて、話し合いました。 その結果、フィードバックは次のような分類になりました。(詳しくはナイショです)

  • スクラムマスターが個人レベルで改善できること。
  • スクラムマスターが主体となって働きかけることで改善できること。(チームを活性化するためのちょっとしたこと)
  • (現場の事情があって現在の運営形態になっていることを重々承知の上で) スクラムのルールに立ち返ってみる(守破離の守) ことで、より良くできることがあるのではということ。
  • POと開発チームのバランスを良くすること。(良い摩擦を生むために)

これらは更に後日、D2Cチームへ伝えました。 試しやすくて効果を見込めそうなものから、どしどしトライして頂けたらと思います!

(個人的なことですが、アプレッソチームメンバが他社のチームのことを親身に考えて意見を出してくださることに、胸を打たれました。)

他のチームを見ることの学び

丸一日、他のチームの活動を観察するという経験はこういった機会にしか得られません。実際にやってみてどういった学びがあったか、アプレッソチームに聞いてみました。

  • 人の特性(ついやってしまうこと)がよく見えた。
  • 一緒に見学したアプレッソチーム内で似た意見が出たことから、問題意識が近いことが確認できた。
    • 一方で自分たちのことになると、見えにくくなることを認識した。
  • 複数人での活動において、一つ一つの活動の目的と段取りをはっきりさせないと、参加者の注意力は簡単に逸れてしまうことを再認識した。
  • 自分たちのやり方と比較することになるので、そのチームの良い点悪い点がはっきり見える。
    • ただ、自分たちのチームにも参考にしたいポイントは見つかるが、悪い点は明らかにならない。
  • 具体的な道具の使い方を見ることができ参考になる。
    • (本間コメント: タスクボードのことですよね、わかります)
  • 組織体制が制約になっていることは中から見えにくい/言いにくいが、外部からは見えやすいことに気がついた。

見学者としては自分たちのやり方が良いものだという前提で臨んでいるので、異なるやり方とその事情を知ることは、考えを広げ自分たちの活動を見直すきっかけになったように思います。

次は?

実は、アプレッソチームは前回時点から変わっています。プロジェクトも取り組みも変化していて、様変わりしたと言っていいと思います。(オフィスも移転しました)
前回見学にいらしたのは一部のメンバーでしたが、次はチームで来て頂きたいなと思います。

スクラムは人/チームを扱うものであるため、プロジェクトによって異なる部分もあり、それらは百聞は一見にしかずです。

スクラムのプロジェクトに従事されている皆さん、新たな発見や気付きを求めて、他プロジェクトとの交流会をやってみてはいかがでしょうか?

謝辞

交流会のために各所へ調整していただき、また時間や人員を投資してしてくださった、D2C様とアプレッソ様に改めて感謝いたします。ありがとうございました!

 

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突撃! 隣のスクラムチーム(スクラム交流会:2回目)https://devlog.arksystems.co.jp/wp-content/uploads/2018/02/d2c_scrum-1200x630.jpghttps://devlog.arksystems.co.jp/wp-content/uploads/2018/02/d2c_scrum-150x150.jpgmanholeソリューション開発部開発・導入事例スクラム開発カイゼン,開発事例,スクラム開発こんにちは、ソリューション開発部 認定スクラムマスターの本間(manhole)です。 この一週間で大小合わせて15回くらいのふりかえりをしています。 (スクラムにはスプリント毎のふりかえりが組み込まれていますが、改善活動の一環としてふりかえりの頻度や対象を試行錯誤しています。← またの機会に書いてみたいと思います。) さて数ヶ月前になりますが、ARKメンバが参加している株式会社D2C様のスクラムチームが、本間が参加している株式会社アプレッソ様のスクラムチームを見学しました。(こちらの記事です。← 本間はアプレッソチーム側にいました。) そして今回はターンを交代し、アプレッソ様のチームがD2C様のスクラムを見学することになりましたので、交流会とその後のことについてご紹介します。 (以下、敬称略とさせていただきます。) 交流会に望む 交流会に向けて、両チームに良い影響をもたらせるよう、個人的に次のようなことをアプレッソチームの目的にしていました。相手チームの良い点と、改良できそうな点を見つける。 見つけた良い点と改良できそうな点を、フィードバックする。 見学したことを自分たちの活動に活かせるよう、ふりかえる。そして当日です。朝から夕方まで、スクラムイベントの幾つかを見学させていただきました。ふりかえり (スプリントレトロスペクティブ) 次スプリントのプランニング (そして懇親会へ...)これらのイベントは普段は日を分けて開催しているとのことですが、今回は多くのイベントを見学できるよう1日に調整していただきました。 また、交流会のために大人数が入れる会議室を用意していただきました。 「感謝っ・・・・!」「圧倒的感謝っ・・・・!」(元ネタ) 持ち運び可能なタスクボード 最初に目についたのが、タスクボードでした。 壁不足問題を改善するために「Smart Task Board」を購入したと聞いていたので、目にするのを楽しみにしていたのです。 屏風ふうに畳めて持ち運びしやすいという触れ込みの製品でして、実際に見学会の準備中に会議室へ担がれてきました。(見学者の視線が集まります) 軽く、立てかけなくても自立するなど、使い勝手が良さそうでした。(アプレッソチームの物欲が高まった瞬間です) アプレッソでの工夫が取り込まれてる! そのタスクボードを見ると、レイアウトや付箋の使われ方に既視感があります。尋ねると、アプレッソでの取り組みを輸入したとのことです。(前回の記事からも、取り入れようという意気込みが伝わってきます。)DONEのエリアが、日毎に分かれている。 → アプレッソチームでは日々の進捗をトラッキングしやすくするために始めたのですが、ふりかえりの際にタイムラインとして活用されるという、予想外の発展を遂げています。 計画したタスクと、予定外の追加タスク付箋を別の色にしている。 → 追加タスク付箋があることは、計画漏れがあるということです。ふりかえりで役立っています。 タスクボードに、その日のできごとや感じたことなどの付箋が貼られている。 → その付箋はKeepやProblemなどを示していて、ふりかえりのインプットとして使います。 ふりかえりになってから思い出すのでは、時間が掛かるのと、漏れが生じてしまうためです。交流会を実施して良かったと感じました。ありがたいです。 チーム活動っていいですね そして、終日に渡ってスクラムイベントを見学させて頂き、スクラムの中身は現場ごとに異なるのだな... と改めて実感しました。 そういった事情を考慮して見学できるといいですね。 D2Cチームは発注側/受注側の人間で構成されていて、ともすれば対立関係に向かう力学が働きがちですが、互いが『同じチーム』として『共通の課題』に取り組んでいる姿にグッときました。 イベントの合間や休憩時間には、互いのやり方やスクラムチームを取り巻く環境などについて、意見を交換しました。アプレッソチームが取り組んでいるモブプログラミングについて話題が及んだときに、D2Cチームがとても興味深そうにしていたのが印象に残りました。 (モブプログラミングについても、またの機会に書いてみようと思います。) 見学を終えて さて、フィードバックし行動を変えるまでが交流会です! そしてフィードバックを語り合う 交流会の後日、アプレッソチームでフィードバック出しをしました。 大きいホワイトボードに交流会当日のタイムラインを作成し、スクラムイベントごとに、良かったこと・取り入れたいこと/改善できそうなフィードバック/疑問点 などの気づきを付箋に書いて、話し合いました。 その結果、フィードバックは次のような分類になりました。(詳しくはナイショです)スクラムマスターが個人レベルで改善できること。 スクラムマスターが主体となって働きかけることで改善できること。(チームを活性化するためのちょっとしたこと) (現場の事情があって現在の運営形態になっていることを重々承知の上で) スクラムのルールに立ち返ってみる(守破離の守) ことで、より良くできることがあるのではということ。 POと開発チームのバランスを良くすること。(良い摩擦を生むために)これらは更に後日、D2Cチームへ伝えました。 試しやすくて効果を見込めそうなものから、どしどしトライして頂けたらと思います! (個人的なことですが、アプレッソチームメンバが他社のチームのことを親身に考えて意見を出してくださることに、胸を打たれました。) 他のチームを見ることの学び 丸一日、他のチームの活動を観察するという経験はこういった機会にしか得られません。実際にやってみてどういった学びがあったか、アプレッソチームに聞いてみました。人の特性(ついやってしまうこと)がよく見えた。 一緒に見学したアプレッソチーム内で似た意見が出たことから、問題意識が近いことが確認できた。一方で自分たちのことになると、見えにくくなることを認識した。複数人での活動において、一つ一つの活動の目的と段取りをはっきりさせないと、参加者の注意力は簡単に逸れてしまうことを再認識した。 自分たちのやり方と比較することになるので、そのチームの良い点悪い点がはっきり見える。ただ、自分たちのチームにも参考にしたいポイントは見つかるが、悪い点は明らかにならない。具体的な道具の使い方を見ることができ参考になる。(本間コメント: タスクボードのことですよね、わかります)組織体制が制約になっていることは中から見えにくい/言いにくいが、外部からは見えやすいことに気がついた。見学者としては自分たちのやり方が良いものだという前提で臨んでいるので、異なるやり方とその事情を知ることは、考えを広げ自分たちの活動を見直すきっかけになったように思います。 次は? 実は、アプレッソチームは前回時点から変わっています。プロジェクトも取り組みも変化していて、様変わりしたと言っていいと思います。(オフィスも移転しました) 前回見学にいらしたのは一部のメンバーでしたが、次はチームで来て頂きたいなと思います。スクラムは人/チームを扱うものであるため、プロジェクトによって異なる部分もあり、それらは百聞は一見にしかずです。 スクラムのプロジェクトに従事されている皆さん、新たな発見や気付きを求めて、他プロジェクトとの交流会をやってみてはいかがでしょうか? 謝辞 交流会のために各所へ調整していただき、また時間や人員を投資してしてくださった、D2C様とアプレッソ様に改めて感謝いたします。ありがとうございました!ARK Solution Development Division Developers Blog.