認定スクラムマスター更新:SEU Toolkitを使ったSEUsの稼ぎ方(2021年版)

アジャイル開発,スクラムマスター,スクラム開発

こんにちは、ソリューション開発部の柴崎です。

2020年以降にスクラムマスターの認定期限が切れる場合、更新時にScrum Education Units(SEUs)が必要となりました。これはスクラムに対する継続的な学習が求められているためです。私の前回の更新は2019年でしたので2021年の更新ではじめてSEUsの獲得が必須となりました。この記事では私の今回の更新で学んだSEUs獲得する方法を解説します。また認定の更新後に獲得したSEUsがどうなるかについても解説します。

まとめ

SEUsのActivity Descriptionを自分で書くのが面倒な人はScrum Alliance Resourcesで記事や動画を見て自動的にSEUsを獲得しよう。

Scrum Education Units(SEUs)とは?

公式のSEUsの説明は以下を参照してください。

スクラムに関連する記事を読む・ボランティアする・イベントに参加する・コースを受講するといった学習がSEUsとして認められています。1時間の学習が1SEUです。

2年ごとの更新に必要なSEUsの数

認定の種類によって必要なSEUsの数が異なります。2021年6月時点での必要なSEUsの数は以下の通りです。

認定必要なSEUs
Professional(CSP®-SM,CSP®-PO,CSP®,CAL II)40
Advanced(A-CSM®,A-CSPO®)30
Foundational(CSM®,CSPO®,CSD®)20
Leadership(CAL-E,CAL-O,CAL-T)10
2年ごとの更新に必要なSEUsの数

今回私が更新するのは認定スクラムマスターですので更新に必要なSEUsは20です。

更新に必要なSEUsは登録が必要

認定を更新するには、Scrum Allianceアカウントでログインし自身のアカウントに必要な数のSEUsを登録する必要があります。SEUsの確認と登録は、Certification DashboardのManage your SEUsページにて行うことができます。

SEUsを自分で登録するのが面倒な人はSEU Toolkitを使おう

これまでSEUsを登録するには、学習した活動の種類(Activity Type)や活動内容(Activity Description)、活動した時間を手動で登録する必要があり、学習後の登録が面倒でした。しかし、2021年3月にSEU Toolkitが公開され、ログインした状態でScrum Alliance Resourcesの記事や動画を見ることで自動的にSEUsが登録されるようになりました。

以下はスクラムマスター向けのSEU Toolkitです。

プロダクトオーナー向けのSEU Toolkitもあります。プロダクトオーナー向けのSEU ToolkitであってもSEUsとしては共通しており認定の更新に利用できます。

もちろんこれまで通り手動でSEUsを登録もできます。

自動でSEUsを獲得するには?

Scrum Allianceアカウントでログインした状態で、Scrum Alliance Resourcesのリソースを見ることで自動的に獲得できます。まだ学習が完了していない(SEUsを獲得していない)リソースには灰色(available)のバッジが表示されています。学習を完了するとバッジが緑色(earned)に変わります。バッジが緑色になった時点でSEUsが登録されているので、Certification Dashboardで確認してみましょう。

記事ページに書かれているRead Timeの時間や動画ページに書かれているWatch Timeの時間の8割ほどを閲覧し続けていると、学習を完了したと扱われます。記事については、Read Timeよりも早く読み終わることがほとんどだと思いますので、SEUsを獲得してからページを閉じるように注意してください。

認定の更新後にSEUsはどうなるのか?

認定を更新すると、これまでに獲得したAvailable SEUsが、Unavailable SEUsに移動し、次の更新に使えるSEUsが0にリセットされます。

Scrum Alliance Resourcesのリソースのバッジも緑色から灰色に戻っており、再度SEUsを獲得できるかのように見えます。しかし一度獲得したリソースからは次の更新に使えるSEUsを獲得できません。所定時間を過ぎればバッジが緑色に変わりますが、画面をリロードするとまた灰色に戻ってしまいます。すでにUnavailable SEUsに移動した活動の日付だけが更新されるようです。

SEUsを獲得しようと思っている場合は、すでに閲覧したリソース以外を見るようにしてください。定期的にリソースは追加されているので、常に新しいリソースを閲覧していれば困ることはないかと思います。

最後に

SEUsの獲得が簡易になったとはいえ、スクラムに対する継続的な学習は変わらず求められ続けます。アジャイルになれるよう、一緒に学習を続けていきましょう。

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