

Force.comの少し偏った教科書 : 1.黎明編
こんにちは、ソリューション開発部の倉橋浩一です。
Force.comとはSalesforceのPaaS要素です(雑な表現ですみません>関係者)。
社内業務をForce.comを使って効率化できないかという話しになり、昔、Salesforceコンサルだった私にお鉢が回ってきました。ブランクが長いので最新のSalesforceはよくわからないのですが、昔からあまり変わっていない技術要素を使ってちまちまと実装しています。
ただ、<社内唯一の担当者>というのはリスクが高いので、私が明日クルマにはねられたりしても(あんまり)困らないようにしておきたいと思い、社内向けのSalesforce教科書としてこの記事を書くことにしました。
一応JavaによるWebアプリケーションとリレーショナルデータベースについての知識をお持ちの方を対象としています。
Salesforceとは
米Salesforce社が提供するSFA / CRMクラウドです。営業支援・顧客管理としての機能が非常に充実しているだけでなく、カスタマイズの幅が広いのが特徴です(そのためか、Salesforce周辺の人はカスタマイズではなくインプリという言葉を使ってます)。他社PaaSと比較すると価格は少し高めですが、容易にテーブル間のリレーションを扱うことができる、ワークフローや階層化された承認プロセスをプログラミングレスで設定可能、高機能なレポート作成機能、Javaに似た言語でプログラミングすることもできる…など、PaaSとして非常に充実しています。
開発中のシステムは
お金に関するプロジェクト管理システムです。予定の工数などを入力してプロジェクトの見積を行って上司がその見積を承認、社員はプロジェクトごと作業区分ごとの工数を入力し、月末に実績工数を承認すると各種管理資料が出力される…というよくあるヤツです。プロジェクト管理の中核となるシステムはあるのですが、見積・承認や工数管理の使い勝手が悪いため、その部分をForce.comで開発します。Team Spritさん等のよくできた製品もありますが、弊社固有の処理となじまないため独自開発することになりました。
勉強方法
必要スキルは、JavaでのWebアプリケーション開発経験があればぜんぜん大丈夫です。Java, HTML, CSS, SQLあたりの知識があればあとは読み替えで行けます。
とにかく最初に「超初心者向けForce.com入門」をご覧ください。その後、その末尾の方にある「ワークブック」へ進むのが近道です。
最初は開発者アカウントを取って、上記資料を参考にしながら学習を進めていくのが良いです。私がコンサルの資格を取ったころは詳しい資料は英語しかなくてハゲましたが、今は日本語のドキュメントもあり随時更新されている状態なので、学習に困ることは少ないかと思います。
ライセンス体系に注意
Salesforceのライセンス体系はすべて理解してる人はいるんだろか?って思うぐらい複雑ですし、時々変更されます。Sites関連機能については担当のSalesforceコンサルタントや同社営業担当者に「こういうこと、やっていい?」って確認してから進めてください。
では、次回以降もお楽しみに!